「子供はほめて育てよう」という言葉は、よく耳にしますよね。では、なぜ子供はほめて育てたほうがよいのでしょうか?
その理由を知るためには、親からの賞賛どのような効果をもたらすのかを知る必要があります。子供がほめられたい理由を知れば、親がかける言葉も少しずつ変わってくるでしょう。
今回は、子供をほめて育てる理由や、ほめる育児の具体的な方法をご紹介します。
親の「ほめ」が子供に与える影響を知り、ほめ上手を目指しましょう。
子供が成果を親に見せるのは、⚪︎⚪︎してほしいから!
子供は何かができたとき、自分から「見て見て」「できたよ」と親に見せたがりますよね。そんなとき、子供が親に期待している反応は「驚き」です。
子供が成果を親に見せるのは、びっくりしてほしいからなのです。
子供が何かを見てほしそうに声をかけてきたら、わざとらしいくらい大げさに驚いてみせましょう。
などのように、オーバーなくらいのリアクションを取ることで、子供は得意げな表情になることでしょう。
子供は、親を驚かせることができたという経験から、自分の行動や成果に自信を持つようになります。すると「自分のできることを増やしていきたい」と思うようになり、もっと驚くようなことに挑戦したいという意欲につながっていきます。
その結果、新しいことに取り組むモチベーションが向上するのです。
また「自分のできることを積極的に表現・発信していきたい」という気持ちも芽生えるため、自分の気持ちを他者に伝える能力も育まれます。子供同士で遊んでいるときにも、自分の考えを伝られるようになり、コミュニケーション能力の発達にも良い影響を与えるでしょう。
「上手だね」「すごいね」よりも、もっと効果的なほめ方って?
ほめる子育ては、ただほめれば良いというわけではありません。
子供の歌や絵を褒めるとき、ついつい「上手だね」や、「すごいね」を多用していませんか?
子供は出来栄えをほめられるのももちろんうれしいですが、それを通して「親とどんな会話ができたか」という、お話しのやり取りを楽しんでいるんです。
「上手」とは、出来を評価する言葉です。それよりも「あなただから、特別!」という気持ちが伝わるようにほめてみましょう。
たとえば歌であれば「○○ちゃんのお歌を聴いたら、とっても元気が出たよ!」「すごく優しい気持ちになれたよ」などのように、具体的な声かけを行うと効果的です。
他には、お絵かきで食べ物の絵を描いてくれたときに「おいしそう!」「お腹がすいてきちゃった」「一緒に食べようよ!」、景色であれば「とってもきれいな色!」「この色、すごく好きだな」などのように、子供と話が弾むような言葉をかけましょう。
このほめ方は、子供番組のお兄さんやお姉さんがとても上手です。一枚の絵から、お話がどんどん広がっていくのをじっくり聞いてみると、参考になりますよ。
そこにプラスして、「すごく頑張ったんだね」のように、子供の行動をほめる言葉も付け加えたら、完璧です。「子供の素敵なところを見つけた!」という気持ちを伝えることで、子供は嬉しくなってくれるでしょう。
「ほめる」をきっかけに、たくさん愛情を伝えよう!
子供教育に大切な要素は、ほめられることと、それによって会話が広がることです。
「パパやママは、自分のことをよく見てくれているんだな」と感じることで、親から愛されていると実感できます。
ほめる子育てに必要な行動は「親にとって望ましい行動を取ったからほめる」ではありません。
子供の発信を、親が「ほめる」で受け止めてあげることが大切なのです。
まとめ
子供の喜ぶポイントを押さえれば、あなたも「ほめ上手」!子供は、親にほめられたらもっとほめてもらいたくなるもの。さまざまなことに自分から挑戦してくれるようになるでしょう。
そのときはまたいっぱいほめて、子供も、親も、笑顔を増やしてくださいね。
「え!?○○ちゃん、そんなことできるの!?すごい!!びっくりしちゃった」
「〇〇ちゃんはすごいね!ママもっと見たいなぁ」